上関町の中間貯蔵施設建設計画について、計画の撤回などを求める署名活動が始まったそうです。複数のメディアが伝えています。
使用済み核燃料の中間貯蔵施設計画 住民団体は中国電力が環境影響評価なしに適地判断しないよう求める署名を開始(2025年1月31日掲載)|KRY NEWS NNN
「環境影響評価なしに適地判断しないで」中間貯蔵施設建設計画進む山口県上関町 反対5団体が署名活動を開始 | 山口のニュース・天気・防災|tys NEWS|tysテレビ山口 (1ページ)
メディアでは、「適正な環境影響評価に基づいて適地判断すことなどを中国電力に求める」と伝えられていますが、それは要求項目のひとつです。署名活動は、計画の撤回を明確に求める内容になっています。
オンラインでも署名できるそうですが、おそらく以下のリンクのものだと思います。
オンライン署名 · 上関中間貯蔵計画の撤回を! - 日本 · Change.org
上記リンク先によると、要求内容は次の3点です。
- 上関における中間貯蔵施設建設計画を撤回すること。
- 中国電力が7学会の要望書に真摯に対応すること。
- 適正な環境影響評価なしに中間貯蔵施設の適地判断を行わないこと。
呼びかけ団体は次の5団体です。
要求項目の中で「7学会の要望書」というのは、昨年12月、生物研究などを行う7つの学会が、上関町に対し、適切な環境影響評価をするよう求めたものです。
過去の記事で触れたことがあります。
全文は以下のリンク先にあります。
2024/12/12) #上関要望書 #プレスリリース #7学会 #上関原発 #使用済み核燃料 #中間貯蔵施設 #環境影響評価 - 安渓遊地
上関原発については、中国電力が1999年4月に通商産業省資源エネルギー庁に提出していますが、東日本大震災以降、工事は中断したまま現在に至っています。その間に環境影響評価法が改正され、基準が厳しくなりました。
また、中間貯蔵施設については環境影響評価の対象とはされていません。
上関町長島周辺では、希少種や天然記念物の生息が確認されていることは、広く伝えられています。中間貯蔵施設を作るとなると、その地の急峻な山を、ざっくり抉り取らなければならなくなります。
周辺の生態系への深刻な影響は必至と考えていいでしょう。
「法律上は適正な手続きを踏んでいる」とか「違法ではない」とか、そういう問題ではありません。
中国電力が現地の自然を守ろうとする思いが本気かどうか、その姿勢の問題だと思います。
法律がどうなっていようが、これだけの大工事をする以上は、環境への影響を厳密に調べるのは必須でしょう。そして、まともな調査をしたなら、その結果は「工事すべきでない」となるだろうことは、容易に想像できます。
ブログ主は、この署名活動を支持したいと思います。