3月21日の田布施町議会で、上関で立地調査が続く使用済み核燃料の中間貯蔵施設の建設に反対する決議が可決されました。
田布施町議会が上関への中間貯蔵施設に反対を決議 周辺市町で反対決議は初(2025年3月21日掲載)|KRY NEWS NNN
田布施町議会の審議結果を、こちらで確認できます。
https://www.town.tabuse.lg.jp/www/contents/1282868703688/files/sinngikekka0703.pdf
※4月5日追記;田布施町のHPが3/31にリニューアルした関係か、上記がリンク切れになっています。当該の審議結果を探しましたが、現時点で令和7年の審議結果は掲載されていないようです。
反対決議案と提出理由の全文は、小中進町議のブログに掲載されています。
田布施町議会「中間貯蔵施設」反対を決議 | 小中進(こなかすすむ)ブログ
ブログ主なりに要旨をまとめると、次のような感じだろうと思います。
- 核燃料サイクルは行き詰っているのが現状だ。「中間貯蔵」とはいいながら、事実上「永久貯蔵」になる可能性が高い。
- 上関の中間貯蔵施設に置かれる2,000トンの使用済み核燃料には、広島型原爆6~8万発分の死の灰が含まれており、それが漏れ出した際には想像を絶する大惨事になる。
- 近隣である田布施町のイメージ低下も避けられない。すでに移住希望者が移住を取りやめる事態も発生している。
- 能登半島地震が実際に起き、南海トラフ地震が今後高い確率で発生すると言われている。影響は計り知れない。
- それだけ重要な問題を、上関町だけで判断することはできない。
おおよそこれらの理由から、
田布施町議会として、上関町での「中間貯蔵施設」の建設に反対する。
こんな感じでしょうか。
上関町以外で、反対を明確に宣言した自治体が初めて現れたという点が、最大のポイントだと思います。
議場を除く11名の採決で、賛成6、反対5の賛成多数だったそうです。