田布施町議会が、上関の中間貯蔵施設の建設に反対する決議案を可決したのと同じ日に、中国電力や国に施設の意義や必要性について説明を求める決議案も提出され、やはり賛成6、反対5で可決されています。
田布施町議会が上関への中間貯蔵施設に反対を決議 周辺市町で反対決議は初(2025年3月21日掲載)|KRY NEWS NNN
こちらは、提案理由や議決案の全文をいろいろ探しましたが、少なくともネット上では確認できていません。
ブログ主の想像でしかありませんが、おそらく、中間貯蔵施設への反対姿勢を明確にしたくない町議らが、反対決議への対抗として提出した決議案なのではないかと思われます。議会の外からは見えない暗闘があったのかもしれません。
各種報道を見ると、以下のような理由から提出された決議案だと推察されます。
- 計画段階で、十分な説明もないまま賛否を判断するのは時機尚早
- 十分な説明がなされたのち、町民の声を聴きながら俯瞰的、総合的に判断すべき
※ここまでは情報不足をブログ主の想像で補った書き方をしています。異なる事実が判明したら、その時点で訂正します。
国や中国電力に説明を求める。それ自体は決して悪いことではありません。実際、反対決議案とこの決議案の両方に賛成した議員が一人いたようです。
一件、冷静で合理的なような理由に見えますが、実態としてどうかという疑問はぬぐえません。
- 国や中国電力から、納得いく説明が得られるのか。
- 官僚的なよくわからない説明で、肝心な部分をごまかされたりしないか。
- 国として、電力会社としてこう考えている、の一本槍で、押し切られたりしないか。
- それで「説明は尽くしました」とアリバイ作りにされたりしないか。
ブログ主自身は、「国や中国電力の説明を聞いたうえで」うんぬんなどと呑気なことを言っている場合ではない、早い段階で明確に意思表示しておかないと、巨大な権力や資金力でじわじわと切り崩されてしまうのではないか、と危惧しています。