上関原発・中間貯蔵施設私的まとめ

アラ還おやじが素人なりに学習した記録です。

中国電力グループの長期経営ビジョン2040まとめ

9月30日、中国電力は「中国電力グループ経営ビジョン2040」を公表しました。電力需要の増加や人口減少など、同社グループを取り巻く経営環境が大きく変化する中、自社グループがどうしていくのか、その方針を2040年をターゲットに定めたものです。

中国電力グループ経営ビジョン2040 (PDF)

47ページの資料の大きな部分は、将来の展望や、その中で自社が目指す姿、実現のための方法論などが語られていますが、原子力発電に直接触れているのは、23ページと24ページの2ページだけでした。

 

中国電力が描く原発の将来像

今回公表されたビジョンの中で、中国電力原発についてどのような将来像を描いているのか。以下に箇条書きでまとめてみました。

  • 原発は最大限活用する。
  • 島根原発3号機については、2030年度までの営業運転開始を目指す。
  • 2024年12月再稼働した2号機と合わせ、3号機稼働後の自社発電量に占める原子力比率を、2~3割程度とする。今年2月に閣議決定された第7次エネルギー基本計画に示された原子力比率を超える見込み。
  • 2050年のカーボンニュートラル実現に向けて、上関原発の開発は進める。

中間貯蔵施設

また、上関で計画される中間貯蔵施設については、次のように述べられています。

島根原子力発電所の長期安定稼働に資する使用済燃料貯蔵対策の一環として、上関地点において、使用済燃料中間貯蔵施設の設置に係る検討も進めている。

「島根原発の長期安定稼働に資する一環」とは書いてありましたが、関西電力のことは一言も触れられていませんでした。

むしろ言及を避けているように見えます。関西電力との共同開発を当初から公表している割には、妙に不自然な感じがします。