中国電力が関西電力と共同開発に踏み切ったことに関して、2023年8月3日の中国新聞が、原発事業にかかわるメーカー関係者の話として、次のように伝えています。
「関電と手を組むのは意外。お互いに切羽詰まっているのだろう」。
※中国電力、関西電力との連携に切迫感【上関・中間貯蔵施設】㊤中電の事情 カルテルの影響答えず(中国新聞)
2023/8/3(最終更新: 2023/8/3)
同記事は、2023年3月に発覚した電力カルテル問題に触れ、中国電力は約707億円の課徴金を課せられたのに対し、関西電力は違反行為を自ら申告したとみなされ、処分を回避した点を指摘しています。
もともと電力カルテル問題は、関西電力が主導していた事件だとされています。主犯格の関西電力は自首して処分を免れ、誘われて話に乗った中国電力の方が重い罰則を受ける。中国電力から見れば、やりきれないはずです。
※電力カルテル問題の概略は、以下の記事などが参考になります。
電力カルテル黒幕も「密告・無罪放免」の関西電力 賛否渦巻く課徴金減免制度のカラクリ - 産経ニュース
その遺恨を乗り越えて、因縁の相手と手を組もうとするからには、それなりの切羽詰まった事情があったということです。